〜「お菓子」の代わりに「もったいないもの」がもらえる〜
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔)が企画・開発したコミュニティ通貨(電⼦地域通貨)サービス「まちのコイン」は、全国6地域で“SDGsなハロウィン”を楽しむイベント「もったいないハロウィン」を開催します。開催地域は、秋葉原(東京都)、池袋(東京都)、鎌倉(神奈川県)、智頭(鳥取県)、燕三条(新潟県)、八女(福岡県)の全国6地域です。五十音順 お店で余ったスイーツや野菜、塾で余った問題集、読まなくなった本、ホテルで余った未使用のアメニティや中古家電など、まちのスポットを訪ねながら、「まちのコイン」で「お菓子」ならぬ「もったいないもの」がもらえます。
まち・ひと・地球にうれしい体験で地域をつなぐをコンセプトに、コミュニティの活性化や関係人口の創出、SDGsの自分ごと化の促進に貢献してきた「まちのコイン」ならではのイベントです。
■概要
期間
10月22日(土)〜11月20日(日)※地域によって異なります
内容
秋葉原ー もったいないマーケット at 秋葉原ワシントンホテル など
池袋 ー 「ハロウィン」コスプレ クリーン活動 など
鎌倉 ー もったいないハロウィン スタンプラリー(カボチャプリンとクルッポを交換)など
智頭 ー ハロウィンもったいない スタンプラリー・コース(余った野菜、塾の参考書とてごを交換)など
燕三条ー 秋のスイーツ食べ歩きスタンプラリー など
八女 ー つながるこどもブック in つながるバス停 など
■背景・目的
1. SDGs意識の高まり ー支出・消費・大人数イベントではないハロウィンへ
今年はコロナ禍以降初めて外出規制のないハロウィンで、外出する人が増えると予想されています。(1)また、ハロウィン用のコスチューム、装飾、食べ物(菓子類含む)など、ハロウィンに向けた支出も増える見通しです。(2)特にコロナ前は都市部を中心にゴミ問題などが注目されたことから、ハロウィンに良い印象を持たない人も一定数いるのも事実です。(*1)
このような大量消費されやすいイベントだからこそ、ハロウィンを、大量廃棄やフードロス、ゴミ問題を考える機会にしたい、とカヤックは考えました。「もったいないハロウィン」をハロウィンの10月31日を過ぎても実施するのは、このような季節性のイベントが終わるたびに多くの廃棄物が排出される社会課題にもアプローチしたいと考えているためです。
ハロウィンでは「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」と言いながら子どもがお菓子をねだって家をまわる、古代ケルト発祥の習慣があります。「もったいないハロウィン」では、「トリック・オア・もったいない」を合言葉に、ゲーム感覚で地域のスポットを巡り、各所のもったいないものがもらえる内容です。各スポットで「まちのコイン」を確認すると、コインの獲得、利用がどのSDGs目標達成を目指しているかわかるようになっているため、貢献した目標をその場で確認できます。SDGs意識が年々高まる中で、“もの”の循環を感じながら、大人も子どもも、身近なSDGsを感じられます。
*1 ホットペッパーグルメ外食総研 「ハロウィーン」への 参加意向、賛否等に関する意識についてのアンケート https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20221014
*2 楽天インサイト株式会社 ハロウィーンに関する調査 https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20221014
2. 地域コミュニティの活性化 ー大人も子どもも楽しい・嬉しいハロウィンに
「もったいないハロウィン」のスポットとなっているのは、子どもも参加しやすいまちの身近なスポット。お店の人に、ホテルの人に、ちょっと勇気を出し、コミュニケーションを通して「もったいないもの」をコインと交換。今回のイベントで地域とつながるきっかけにしていただけたらと考えています。地域を巡りながら、コロナ禍で、少人数や家族でもハロウィンを楽しめます。
■各地域での実施内容
1. 秋葉原(まちのコイン「アキコ」)
もったいないマーケット at 秋葉原ワシントンホテル
2022年1月、「アキコ」導入当初からスポットとして参加している「秋葉原ワシントンホテル」(東京都千代田区神田佐久間町1-8-3)。多くのお客様をおもてなしするホテルには、未使用のアメニティや、客室で使われていた空気清浄機といった中古家電、調理器具など、「実はもったいないもの」がたくさんあります。本イベントでは様々な「もったいないもの」を「アキコ」と交換できます。
中でも、宿泊客が変わるたびに廃棄される、ホテルの安価なプラスチック製のアメニティは、プラスチックゴミ削減へのアプローチとして注目されています。2022年4月1日、「プラスチック資源循環促進法」が施行され、ますます環境への配慮が求められる中、最終的には脱プラスチックを目指すとしつつも、本イベントではコミュニティと共に循環型社会を実現する「リユース」に取り組みます。
期間:10月29日(土)〜30日(日)
そのほか、ハロウィンスタンプラリーやGiGO店舗でハロウィンにちなんだ体験なども実施予定。詳しくは「アキコ」Webサイトから。
「アキコ」Webサイト https://coin.machino.co/regions/akihabara
2. 池袋(まちのコイン「イケコ」)
コスプレ クリーン活動
メインカルチャーからサブカルチャーのメッカとして知られる池袋。「イケコ」を運営する株式会社GENDA GiGO Entertainmentは、まち全体がエンターテインメントとなっていくことを目指し、楽しく清掃活動ができる本イベントを企画。同期間中、池袋のハロウィンコスプレイベント「池ハロ」が開催されていることから、池袋に集まったコスプレイヤーはじめ、幅広い層の方々にもハロウィンにピッタリな衣装を着て、楽しくまちをクリーンアップしていただけたらと考えています。また、参加すると500イケコをゲットできます。地域の人や参加者と交流しながら、「ゴミ問題」や「まちづくり」を考えるきっかけとすることができます。(※コスプレなしでもご参加いただけます)
期間:10月29日(土)午前9:00〜午前10:00
集合場所:午前9:00にGiGO池袋 3号館前にお集まりください。
そのほか、「イケコ」Twitterフォロー&リツイートでAmazonギフト券がもらえるキャンペーンなども実施予定。(10月24日〜10月30日)詳しくは「イケコ」Webサイトから。
「イケコ」Webサイト https://coin.machino.co/regions/ikebukuro
3. 鎌倉(まちのコイン「クルッポ」)
もったいないハロウィン スタンプラリー
江ノ島電鉄が走り、近距離でも移動しやすい鎌倉は、期間中、複数のスポットを巡ってチェックインすることで達成できるハロウィン限定のスタンプラリーを開催。各スポットではそれぞれの「もったいないもの」を「クルッポ」でもらえます。例えば、長谷大仏通りの自家製パンを使用したトーストサンド専門店「LINOPOT de PICNIC」(神奈川県鎌倉市長谷1-15-13 白朋ビル1F)では、夕方4時以降、「クルッポ」で余ったカボチャのプリンがもらえます。一緒に、ご自宅で作れる「ミツロウラップキット*」を差し上げます。
*「ミツロウラップ」とは、ミツロウを布に染み込ませて作る、洗って繰り返し使えるサステナブルなラップです。
期間:10月22日(土)〜11月20日(日)
そのほかのラリースポット、「面白法人カヤック」会議棟の「まちのもったいないマーケット」では、ヤマハ発動機さんによる「ひとまちラボ鎌倉」コーナーを開催。バイクの部品製造過程で発生するプラスチックの余剰部分などで作られたリサイクル品「バイク型メモスタンド」を「クルッポ」と交換できます。
詳しくは「クルッポ」Webサイトから。
「クルッポ」Webサイトhttps://coin.machino.co/regions/kamakura
4. 智頭(まちのコイン「てご」)
ハロウィンもったいない スタンプラリー・コース
2019年にSDGs未来都市に指定され、住民主体のまちづくりを推進している智頭町は、期間中、ハロウィン限定スタンプラリー・コースを開催。「ヘアーサロン尾坂」(鳥取県八頭郡智頭町大字智頭2604-56)では、期間中、簡単に服の上から着られる着物でコスプレができます。少しおめかしして、各スポットを巡るのも良いかもしれません。そのほか塾「学習・キャリア教育支援団体 飛翔」(智頭町大字智頭1507-5)では「てご」と交換で、使わなくなった参考書などが貰えます。
期間:10月22日(土)〜11月20日(日)
そのほか「智頭町観光協会」(智頭町大字智頭2067-1)では、余った野菜を「てご」でもらえる体験も。
詳しくは「てご」Webサイトから。
「てご」Webサイト https://coin.machino.co/regions/chizu
5. 燕三条(まちのコイン「めたる」)
秋のスイーツ食べ歩きスタンプラリー
金物の街として有名な燕三条エリアには、全国の教育機関や社会人が「ものづくり」を学びに訪れますが、滞在時間の伸び悩みなどの課題が。期間中、まちのスイーツ店が参加して、各店舗の名物スイーツを食べると「めたる」がもらえるスタンプラリーを開催。まちの回遊につなげます。
期間:10月29日(土)〜11月20日(日)
そのほか10月29日(土)には地域のハロウィンイベント「下田郷ハロウィンサブカルフェス」に「めたる」のブースを出展したり、会場内をめぐりながらジャックオランタンを探して「めたる」をもらうスタンプラリーも。詳しくは「めたる」Webサイトから。
「めたる」Webサイト https://coin.machino.co/regions/tsubamesanjo
6. 八女(まちのコイン「ロマン」)
つながるこどもブック in つながるバス停
歴史情緒あふれるまち、八女市「まちのコイン」の人気スポット「つながるバス停」(福岡県八女市本村379-1)。約100冊の本を自由に読んだり、「まちのコイン」を使って八女茶を飲んだりできるコミュニティスペースです。期間中、八女市で実施している「読書週間」に合わせ、「つながるバス停」で読まなくなった絵本や児童文学書の寄付を募集します。寄付者には300ロマンをお渡しし、本にまつわるエピソードや思い出を「つながるしおり」に書き込んでもらいます。その本を300ロマンで次の読み手につなげる体験も実施。イベント終了後に余った本は、子どもの古本募金に寄付予定。思い出の本を通して人と人、人と地域のつながりができればと考えています。
期間:10月27日(木)〜11月9日(水)
そのほか同期間中、スタンプラリー「読書でつながるおすすめコース」も。各スポットが用意した、本にまつわる体験をしながらラリーを達成できます。詳しくは「ロマン」Webサイトから。
「ロマン」Webサイト https://coin.machino.co/regions/yame
参考資料
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コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」の利用方法と特長
「まちのコイン」はひと・まち・地球にうれしい体験で地域をつなげるコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービスです。本通貨を活用することで、 地域内外の人のつながりをつくり、 良好な地域コミュニティ形成が期待できます。「まちのコイン」は、2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択されて以来、これまでに22の地域(*3)で活用されています。
鎌倉に本社を置く当社は、地域固有の魅力を資本と捉えた「鎌倉資本主義」という考えを発信しています。「まちのコイン」は、「地域社会資本」である地域のコミュニティとの繋がりを促進する、仲間づくりのためのコミュニティ通貨です。人と人とが繋がることで、その地域をもっと好きになり、地域の社会課題の解決や地域経済の活性に貢献することを目指します。
*3 2022年10月現在、神奈川県小田原市・鎌倉市・厚木市・日吉エリア、たまプラーザ地区、東京都下北沢エリア、秋葉原エリア、池袋エリア、長野県上田市、大阪府八尾市、香川県多度津町、高知県高知市、岡山県新庄村、鳥取県智頭町、福岡県八女市・田川市、沖縄県石垣市、新潟県燕三条エリア、滋賀県、京都府丹後エリアの20地域で導入中。東京都大塚エリア、長野県佐久市は終了。
【仕組み】
「まちのコイン」アプリをダウンロードし、QRコードを介して、ユーザーがポイントを獲得、利用できます。ユーザーは地域活動などに参加するとポイントを獲得し、獲得したポイントは加盟店等で利用することができます。
*円に換金することはできません。地域によって利用できる期間制限があります。
【特長】
1.まちの個性や課題に合わせた体験設計
少子高齢化や自然環境の保護、移住関係人口の促進やまちの賑わい創出など。そのまちの個性や課題に合わせて、コインを獲得したり利用したりする体験チケットを考え、設定することができます。例えば、海の環境を守りたいまちでは「ビーチクリーンに参加する体験」を提供するなどです。
2.地域内外の人をつなげ、関係人口創出に寄与
地域以外の人でも利用可能です。地域内外の人が一緒に地域活動に参加したり、地域外の人が地元のお店を利用したりすることで、関係人口の創出にも繋がります。
3.ゲーム感覚でSDGsの自分ごと化を促進
参加頻度でボーナスポイントが付与されたり、ポイントが増えるとレベルアップしたりと、ゲームのように楽しみながら、自然と地域活動に参加する機会を創出します。後からまちのコインの「活動履歴」をみることで、自分の行動がどのSDGsのゴールにつながっているか振り返ることもでき、SDGsの自分ごともつながります。
4.経済活動の活性化
「まちのコイン」は地域のお店など「スポット」にユーザーが訪問してつかうサービスです。「お金で買えないうれしい体験」を通して、店主とユーザーとの距離が縮まり、常連やファンにつながるという効果の他、来店機会が増えることで法定通貨の消費行動自体も促し、結果として経済効果が期待できます。
5.持続可能な仕組み
IT時代・スマホ時代の電子通貨なので、以前からある紙の地域通貨よりも比較的低コストでの運営が可能です。また、法定通貨への換金性がないため、原資も不要です。コインには有効期限が定められており、一定期間使わないでいると回収され、再度まちの中に再配布され循環する仕組みも、持続可能な運営につながる大きな特長のひとつです。